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本稿内容をその根拠とされることを、わたくしは推奨いたしません。
極私的「万年筆」考(2)
えっと……、あ、#002からの続きです。
前回は……、んーと……、あぁ、「Yahoo!チャイナモール(同サイトのサービス停止にともないリンクを削除しました)で中国製万年筆を買った」ってお話でしたね。さあて、どのあたりから始めましょうか……。
ま、わたしの手元にどんな商品が届けられたか、ってところから、じっくり攻めていくことにいたしましょーね。
■ うーん……、これは……
今回、わたしが購入したのは、中国ではちょっと有名な「英雄(HERO)」印の万年筆。中国語で書くと「英雄」……って、おんなじじゃんか! 読み方は「インシォン」。何となく、「質実剛健」って感じがしたので、4本、同時に注文してみました。
お値段の高い順に並べると……
- 英雄1026
- 英雄56A
- 英雄521
- 英雄9012
となります。
「チャイナモール」の価格は、日本円で表示されていて、伝票に記された価格は次の通り。
- 英雄1026 1390円
- 英雄56A 991円
- 英雄521 937円
- 英雄9012 623円
と、まあ、万年筆のお値段としてはとってもリーズナブル。「わっ、お買い得!」って思っちゃうでしょ? でも、それがけっこう「大間違い」だったことに、あとで気がついてがっかりするんですが、その点については、次回(#005 極私的「中国通販事情」考)で述べさせていただきます。
では、1つずつ順番に、どんなペンなのかを紹介させていただきましょうか。
■ お定まりの商品紹介
(1) 英雄1026
「重い!」です。中国の万年筆って、ひょっとしたら「グラムいくら」で値段を決めてるのかなぁ……。お値段は、一番安い「英雄9012」の2倍以上ですが、その重さも、感覚的にはそれっくらいです。なぜなのかは分かりませんが、重さの理由は「キャップ」。キャップが異様に重いんです。キャップを外して本体を握る分には、それほどの重みを感じません。
| 英雄1026 なんだかとても立派な箱に入って届けられました |
| 英雄1026 全体....あららら、ちょっとボケ気味でごめんなさい |
| 英雄1026のペン先 |
| 英雄1026のペン先 |
このペン、キャップがペン軸のおしりに収まらない仕様になってます。キャップを脇に置いてお使い下さい、ってことなんでしょう。なにしろキャップがずっしりと重いので、キャップがおしりに収まったとしても、きっと、それが「正しい使い方」です。
今回発注の4本中、このペンにのみ「产品合格证(品質保証書)」が添付されていました。でも、まあ、それがあったからどーした、ってことにもならないんですけど、ま、気持ち、安心できるかな、ってところかな……。
| 英雄1026 品質保証書・表 |
| 英雄1026 品質保証書・裏 本品は、中華人民共和国品質評価基準QB/T2775-2006に基づき検査されています。 同基準各項の合格を確認の上、出荷されました。 |
書き心地は……、うん……、悪くないですよ。ペン先が若干硬めですけど、滑りはなめらかです。インクの流れもスムーズで、線は幾分「太め」って感じ。「B」の太さはありませんが「F+」ってところかな。
重いのでポケットにさしておく、といった使い方はできませんが、机上の常用ペンとしては「使える」という印象です。
星の数で表現すると「星4つ」というところでしょうか。
(2) 英雄56A
こちらは、「普通のペン」です。上から2番目のお値段。握り部分のギザギザ模様が素敵です。このペンも、キャップがおしりに収まらない仕様になっています。
| 英雄56A このペンもいささか大げさな箱に入って届きました |
| 英雄56A ペン先 |
| 英雄56A おしゃれな握り部 |
硬めのペン先で、線の太さは「F」程度ですが、インクの流れに若干の引っ掛かりを感じました。使い込めばある程度改善されると思いますが、この点は明らかな減点材料。デザインの秀逸さと相殺(そうさい)して、「星3個半」ってところでしょうか。
(3) 英雄521
わ、これはちょっと……。
| 英雄521 ま、普通の紙箱ですが... |
| 英雄521 ペン先 |
上の2つは、ちゃんとした「英雄印」の化粧箱に入れて届けられたんですが、こちらは「Doctor」と書いた箱に入ってました。これ、なんの箱なんでしょうねぇ……。
| 英雄521が入っていた「Doctor」の箱 |
品質も「イマイチ」。減点材料は「キャップ」です。上の2つとは異なり、このペンはキャップがおしりに収まる仕様なんですが、あろうことか、ペン先側に収まらないんです! なあに、これ……?
つまり、こいつをポケットなんぞにさしておこうものなら、ポケットのなかでペンがキャップから外れ、ポケットの中がインクだらけ、って事態になっちゃう、ってこと。うっかり持ち歩けません。
だけど、書き心地は「悪くない」って印象です。本体は過不足ないていどの適度な重量で、バランスもちょうどいい具合。インクの流れもスムーズで、少し太めの線が書けます。線の太さは「F+」。
ただ、キャップの不具合で大幅に減点され「星2つ」ってところでしょうなあ。
こういったペンを使っていると精神衛生によろしくないので、机の引出しで永眠してもらうつもりです。
(4) 英雄9012
今回の買い物では一番安いペンです。
お値段は、その「梱包」からも見て取れます。なんだ、こりゃあ……?
| 英雄9012 こんな箱に入れられて届きました |
「Miffy」模様のボールペンが入っていたと思しき紙箱に詰められて届きました。あーあ、こりゃちょっと悲しいかも……。ま、お値段がお値段ですから、これもありなのかなぁ……。ま、この箱は見なかったことにして、ペンの評価に入ります。
ペンのキャップには「美工(メイコン)」と書かれています。これは「アート・デザイン」の意味。
| 英雄9012 キャップには「美工」の文字 |
特徴はぐにゃりと曲がったペン先。
| 英雄9012 不思議な形のペン先 |
| 英雄9012 同上 |
こいつ、使い方がいささか難しくって、立てて使うと細い線、寝かせて使うと太い線が書けます。わ、おもしろい! 中国って変わったものを作ってくれますねぇ。
先程から問題になっているキャップですが、こちらはペン先側にもおしり側にもしっかり収まってくれます。キャップに重量が偏重していないので、おしりにさした状態でもバランスよく使えます。今回の買い物では一番安価なペンだったのですが、実を言うと、わたくし的には「一番のお気に入り」。「星5つ」でもいいんですけど、梱包の印象で少しだけ減点の「星4つ半」。だけど、線の太さが均一にならないので、使い方を習得するまでは、常用できないのがちょっと悲しいかも……。
……と、以上がペンに対する評価、ってことになります。
上には、特に書いておりませんが、すべてのペンに「コンバーター」が付属品として添付されています。たいていの万年筆は、コンバーターが「オプション」扱いで、千円前後の金額で売られていることを思えば、それだけでも評価材料となります。ただ、こいつらには専用のインクカートリッジがない(っていうか、あったとしても、日本での入手はむずかしい)ので、敢えて、評価材料にしておりません。
| 英雄、各ペンに添付されたコンバーター |
■ 極私的「結論」
さ、ペンに関してはこれ以上の展開がございませんので、以上を以って評価を終了させていただきます。総合的評価としては、ま、お値段なり、もしくはお値段以上の品質が確保されているようなのですが、また購入しますか? と聞かれれば、残念ながら、二度と買いません! と答えるでしょうなあ……。
その理由は、他でもない「Yahoo!チャイナモール」の運営方。別の機会に取り上げるかもしれませんが、購入する商品(例えば中国語書籍等)によっては同モールを使わざるを得ない事情もございます。しかし、多寡(たか)が知れた中国製万年筆ごときのために、その商品価格以上の金額を支払わされることになる現状には不満を述べざるを得ません。
……というわけで、『極私的「万年筆」考』のタイトルで始めさせていただいた本稿ですが、内容が「万年筆」から大幅に逸れそうなので、以下の内容については、タイトルを改め、次回(#005 極私的「中国通販事情」考)へ譲ることといたします。
To be continued...(#005へ移動)
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